「コスミレ」 |
昨日、北本自然観察公園に行ったら、丁度、「コスミレ」があった・・・。名前は「コスミレ」ですが、「スミレ」に比べてそんなに小型と言うわけでは無い・・・むしろ、可愛い「スミレ」だと思います。この公園には、立派な観察舎や多くの学芸員が駐在していて、それぞれ専門分野に詳しい人がいて、私にとっては自然の残された知識の殿堂なのです・・・備え付けられた自然科学書物も多くて高価な図鑑も閲覧できるようになっています。
その学芸員から教わって「コスミレ」の咲いている場所へと向かいました・・・小高い丘に「コスミレ」はありました。しかし、花の盛りは過ぎてしまったようです。
この「コスミレ」花の色彩や形態に変化が多くて識別の難しい種類の一つです・・・。先ほど触れましたように、「スミレ」と比較しても必ずしも小さいスミレと言うネーミングに相応しくないような姿です。日当たりの多いところに生えるといいますが、この個体群は丘陵地の半日蔭に生えるグループと同じような環境に生えていました・・・。
一見したところでは、葉がやや=粉を吹いたようなシロっぽい濁った緑=という感じの葉です。形もやや三角形ですがこれも変異があるといいます。
花の正面から、花柱のなかをルーペで覗いてみました・・・この「コスミレ」には花びらの側弁に毛のある=有毛型=と毛の無い=無毛型=があるようですが、この個体群は=無毛型=でした・・・東日本では、=無毛型=が多いといいますから、まさに東日本標準の型でしょう。
*西日本に多いという=有毛型=は、「ヒゲコスミレ」と言っているようです。
側弁の毛の観察には20倍程度の小さなルーペを使っていますが、とても便利です。距の形はやや長いですが、「アカネスミレ」ほど長くは無いです・・・。
*今回は、北本自然観察公園の学芸員、佐藤 舞子さんに「コスミレ」の画像をお借りしました。事前に掲載の許可をいただきましてありがとうございました。
2007ー2ー24 「コスミレ」 埼玉県:北本自然観察公園にて
*撮影:北本自然観察公園 佐藤 舞子さん
*写真の著作権は撮影者にあります、無断転載しないでください