ヒメシロチョウの食草「ツルフジバカマ」 |
数年前に山梨県、休耕田の脇で「ヒメシロチョウ」がいるのに気がついた。良く見ると、マメ科の植物に産卵しているのが見つかった、はじめは産卵している植物が良くわからなかったので写真に撮って後で調べようと思って忘れてしまった。
このマメ科の植物、背丈が低かったので、どうせ「カラスノエンドウ」だろうぐらいに思っていた。今回、ブログに掲載するに当たって調べなおしてみたら、カラスノエンドウではなく「ツルフジバカマ」だと解った・・・。良く調べないといけないな・・・と反省した・・・。この「ツルフジバカマ」は、漢字で書くと、=蔓藤袴=で、つる性の多年草である事が解った。語源については諸説あってどれを採用してよいかわからないので割愛したい・・・。「ツルフジバカマ」は、Vicia属なので、「ソラマメ(空豆)」や「カラスノエンドウ」「スズメノエンドウ」そして、「クサフジ」などと一緒の仲間です・・・写真の葉を見ると葉の先端が括れて居ないことが判ります、もし、「カラスノエンドウ」ならば、葉の先端が=矢筈(やはず)型=になっているのですが凹部がありません。また、「クサフジ」の小葉の数は、18-24枚なので、この写真のように10枚程度だと「ツルフジバカマ」になるというわけです。
本州での「ヒメシロチョウ」の食草は、「ツルフジバカマ」「カラスノエンドウ」「ビロードクサフジ」だと言いますが、「クサフジ」は食べないようです。しかし、北海道では主要食草として「ヒメシロチョウ」が「ツルフジバカマ」、そして「エゾヒメシロチョウ」が「クサフジ」を主に食しているのだそうです。種によって好みや食性も変化するのですね・・・。日本の農家では、窒素分をマメ科の植物から吸収させてそのまま畑にすき込むことをしますが、レンゲソウなどと同じようにマメ科植物を植えて空気中の窒素分を取り入れる知恵を昔から知っていたのでしょうか・・・驚かされます。
「スモモシジミ」の件、急遽探しましたところ、「検索入門 チョウ②」(渡辺康之著 保育社 1991)のP45に「リンゴを食べる記録がない…和名の変更を提唱したい」と記されています。ご参考までに。
カラスノエンドウを食べてくれると、土手などでも発生して数も増えてくれる気がするのですけどね。
エゾヒメシロはクサフジのあるところは何処でもいますが。
今年はギフチョウ・・・早くありませんか?
こちらでは2匹既に飛翔していました、でも様子が変なんです
開けた斜面に生息している所なのに笹薮内を低く素早く飛んでます
家の蛹は1匹羽化したので全て現地なんですがその1匹は??
寒の戻りで心配でしたが他に1匹飛んでいたので少し安心しました