稀な渡り鳥「オオホシハジロ」 |
日本で観察されるのは極く少ない稀な野鳥ですが、茨城県の北浦という広大な湖に来ていることを知って出かけたのは、今から6年前の師走の頃でした・・・。寒空の中を探して歩き、やっとこの珍鳥に出会えた時には、嬉しかったと言うよりも「嗚呼!会えた・・・」という達成の喜びの方が大きかった覚えがあります・・・このときには、「雄」しかあえなかったのですが、翌年、「雌」をさがしてもう一度出掛けてみました・・・なかなか探せなかったのですが、3時間ほど探していたら見つかりました。
この「オオホシハジロ」はホシハジロにとてもよく似ていますが、大きさが大きく、雄・雌共に、頭から嘴に掛けてなだらかな流線型になっていて、嘴と頭が「一体感」があるような感じです。見慣れてくると、すぐに判るようになりますが、初めはその識別点が判らずにウロウロするばかりでした・・・。
古い時代にも観察記録があるのか文献をあたって見ましたが、さすがにありませんでした。繁殖地を調べてみると、アラスカからカナダなどの西側に繁殖地があるらしく、日本は渡りのルートから外れているようです。北米大陸の決まった場所を行き来しているものが、間違って日本にやってきてしまったのでしょうね・・・。珍鳥に出会ってから早や数年、今でも渡って来ているのでしょうか・・・無事だと良いな・・・。