稀な渡り鳥「カラアカハラ」の想い出 |
珍しい野鳥「カラアカハラ」が関東地方にやってきている、と聞いて驚いたのが今から2年前のことでした・・・野鳥仲間からの連絡でそのことを知り、未だ観察したことの無い野鳥をひと目みたい・・・そんな思いで電車に乗って出かけました・・・。フィールドに着くと地区の野鳥観察会で発見されたと言うその珍鳥は、チョコマカ動き回っていましたが、その日は、観察することを中心に出かけたので、見られた満足感で充分満たされた気分で帰宅しました・・・。
しかし、自宅に帰ってから良く考えてみると、こんなに稀な野鳥にはなかなか出会えないと言う気持ちが強くなって今度は、撮影機材を準備してもう一度出かけることにしました。
日本は、渡りのルートから外れているために日本海側の島嶼では見られるらしいのですが、こんなチャンスは、滅多にない・・・そう考えて電車に乗りました。重たい機材も今日はなんとなく軽く感じられます・・・不思議なものですね。
この野鳥もツグミ科に属しているだけあって静止すると、とても立派でした・・・頭から背中に掛けて暗い青味が入った灰色をしていますし、腹のオレンジ色が鮮やかです、上胸は灰白色で嘴やアイリングは黄色になっています、やはり綺麗だ!撮影しに再訪して正解だった・・・。
2004-2-19 珍鳥「カラアカハラ」 神奈川県
江戸時代中期から知られていたようで、江戸時代後期の図譜「堀田禽譜」には首をかしげた「カラアカハラ」の図が示されています。「堀田禽譜」では、深山鶫(みやまつぐみ)として出ています。
江戸時代後期 「堀田禽譜」 深山鶫・・・「カラアカハラ」