赤いトンボの観察・・・「ショウジョウトンボ」・「ネキトンボ」 |
「ショウジョウトンボ」と「ネキトンボ」は、似ている・・・
秋になると、赤いトンボがアチコチで飛び回っていて、童謡「赤トンボ」を思い出してしまいます。動物に全身が赤褐色の毛で被われた=オランウータン=という類人猿が居ますが、別名:「猩々」(ショウジョウ)と呼ばれています。もともと、中国の想像上の動物で「猩々」と言うのは、=赤ら顔で大酒飲みの怪物=を「猩々」と言ったようです、このことから、赤いものを「ショウジョウ」と名前を付けたものが多いようです。お馴染みの「蝿(ハエ)」にも目の赤い小さな昆虫に「ショウジョウバエ」と付けたり、モミジやカエデの仲間の「出猩々(デショウジョウ)」があって、新芽を噴出す時に赤い新芽が出ることから名前が付いたようです。
今日紹介する「ショウジョウトンボ」も同じ名前の由来です・・・。先日、出掛けた東京郊外の里山湿地で「ショウジョウトンボ」に出会いました・・・。名前のように「真っ赤」でした。この湿地では5月中旬ぐらいから発生しているようで、9月中旬では発生後期のようで、あまり居ませんでした。
胸の側部には、目立った黒い模様が無く、本当に全身真っ赤なトンボでした。
*ショウジョウトンボ
「ショウジョウトンボ」に似ている「ネキトンボ」です・・・「ショウジョウトンボ」は胸に目立った斑紋がありませんが、「ネキトンボ」には、=ハッキリした黒い筋模様=があります。
警戒していて、翅をやや、下に向けてしまうので、あまり良く判りませんが、胸側部を良く観察すると識別できるようです。5月中旬から発生していますが、観察適期は8月中旬から9月下旬ぐらいのようです。両種とも、初めて観察できたので、嬉しかったです・・・。
こんな赤いトンボがいて良いのかと思うくらいの赤ですよね。
最近、あまり見かけないのでのですが、見かけたら私も必ず撮影したいと思っています。
ショウジョウの意味、由来勉強になりました。ありがとうございます。