「クロアゲハ」 |
昨日も庭に産卵にやってきた「クロアゲハ」
今日は、「クロアゲハ」を掲載しましょう。今年の夏は、我が家の庭にクロアゲハが良く産卵にやってきました。庭には、柑橘類=温州みかん、ゆず、夏みかん、それに、山椒などの実生が生えて、そのまま大きくなっているので、それがチョウを呼び寄せる糧になっているようです。昨日も、柚子の葉に絡み付いてしきりに産卵場所を探していました・・・。
しかし、我が家には、野鳥も良くやってくるので、そのままにしておくと、大抵は、終令幼虫になると食べられてしまいます。
どこにでも居ると思っていましたが、東北地方の山間部や北部、北海道には居ないそうですから貴重なのですね・・・。南西諸島で、クロアゲハの臭角が「白い」ものを観察されたことがあったようで、これは、突然変異だと言いますが、クロアゲハの幼虫を見ると、つい「頭」を触って、臭角=黄色い臭い角を出させてみたりしてしまいます。その匂いと、ニューッ!と突き出した「二股のツノ」が面白くていたずらしたくなってしまいます。
下の写真は、3年ほど前に秩父の山間部で「ユリ」の花粉にまみれたクロアゲハなのですが、背景が暗かったので、ハッキリしない画像になってしまいました。
「クロアゲハ」の種名:protenor=プロテノール と言うのは、ギリシャ神話に出てくる「トロイアの戦争」で、アテネに集結するギリシャ軍の指揮官 prothoenor=プロトエノール に由来していると思われると言います。
また、奄美大島以北の本州亜種名:demetrius=デメトリオス と言うのは、マケドニア王様の名前で、アンティゴノス 1世の息子、そして陸海軍の有能な指揮官だったと言う「デメトリオス」の名前を冠したものだろうといいます。別の説では、紀元前4-3世紀の哲学者・古代最古最大の学識者「デメトリオス」に由来するという説も捨てがたいと言います。
2003-7-31 「クロアゲハ」 埼玉県県民の森にて