「アカハネナガウンカ」の朱色は、綺麗だ! |
今日紹介する「アカハネナガウンカ」も先日の観察会で、初めて出会った「虫」です。ウンカというのは、「セミ」とか「ヨコバイ」「カメムシ」などと同じ仲間ですが、「アカハネナガウンカ」は、色彩が派手で、とても美しいウンカでした。ウンカと言えば、直ぐに想い出すのが「稲」の害虫、そして日本各地に残っている民間風習「虫追い行事」でしょう。このことは、以前にもふれましたので、今日は、=「ウンカ」が鳴く=という話をしましょう・・・。
昭和49年(1974)8月、北海道の札幌で行われた第18回日本応用動物昆虫学会の3日目のことだったと言います。当時、京都大学の市川俊英・石井象二郎さんの発表があって、「ウンカ類の配偶行動における雌の腹部振動の役割」という講演の中で「ウンカ」の鳴き声が会場に流されたそうです。この時のウンカは、トビイロウンカだったそうですが、「ブオー・・・ダッダッダッ・・・」と言う妙な鳴き声だったといいます。
*それ以前には、アムステルダムで行われた第9回国際昆虫学会でもオッシャネルソンと言う人が、「ウンカが鳴く」と言う発表をしていると言います。この人は、鳴き声を「音符のような形」で表現したと言います、面白いですね・・・。
「アカハネナガウンカ」が鳴くとは思えませんが、同じ「ウンカ」の仲間が鳴いたと言う話は、とても面白く、興味をそそられました。
私のような凡人には、「セミ」の仲間だし、鳴くのかなァ・・・これが、偽らざる心境です。話が大分、逸れてしまいました。「アカハネナガウンカ」の話に戻しましょう・・・体は4ミリぐらいで、「オレンジ色」の美しい体つきです。光沢があって綺麗だな!これが第一印象でした。翅は乳白色の掛かった透明な美しい翅でした。また雄・雌の尾端の生殖器の両側に「鎌状の突起」があります、下の画像にも見えますね。ススキやイネ科が好きで、時には「サトウキビ」を食害することもあるようです、美しいのに怪しからん!!!
昆虫はどうしてこんな綺麗なのか、多様性があるのかいつも不思議に思ってしまいます。たぶん、それが昆虫の面白さなのかも?
一見すると、ハエの仲間のようにもみえますね。うーん、面白い。