「ヒゲナガオトシブミ」 |
今日は、「オトシブミ」の仲間を紹介しましょう・・・。2006-4-24のブログで「ヒメクロオトシブミ」という種を紹介していますが、その時に、少し触れましたが「オトシブミ」の仲間は、葉を切り取って巻いた「揺籃(ようらん)」という「卵」を包むカプセルを作るのですが、この「揺籃」を昔の人は「落とし文」と言ったのです。現在ほど自由な恋愛の出来なかった時代ですから、巻紙に「恋文=ラブレター」を書いて、好きな人が通りかかる道筋にその「巻紙ラブレター」を落として拾ってもらう・・・なんとも粋で爽やかな風習だったものですね・・・。この「落とし文=オトシブミ」が、この「虫」の卵カプセルに似ていたために名前が付いたと言います。
「オトシブミ」の仲間は、首の長いものが多く、見事ですが、「ヒゲナガオトシブミ」は、その中でも抜群のスタイルの持ち主です、おまけに、触角も長く、立派です。「♂」と「♀」では首の長さや触角の長さが違いますが、いずれも「雄」の方が立派な「ヒゲ」を持っていて首の長さも長いという立派な紳士なのです。写真を見てください、堂々としています・・・。
尚、卵のカプセルは、「コブシ」とか「イタドリ」を使って揺籃を作ります。