「オグロシギ」の想い出・・・ |
自宅から車で20分も走るとあたり一面「田圃」が連なっています。今から数年前のことです、田園地帯を移動していると、休耕田がありました、いつもの癖で、休耕田の傍に来ると車のスピードを落として、ユックリ走っていました、その時です、「目」の端にチラッと動くものを感じて目を凝らすと、シギのようです・・・車を止めて窓越しに「フィールドスコープ」を出して確認しました、嘴は真っ直ぐです、「アッ!オグロシギ・・・」嘴はドロに汚れて半分ぐらい土色になっていますが間違いありません・・・カメラを取り出して撮影することにしました。下の写真はその時に撮影した800ミリの画像です。
この野鳥、江戸時代前期ごろから認識されはじめたようで、それ以前の図譜には出ていないようです。そのころの「本朝食鑑」に次のように説明があります・・・「頭・背・翅は灰色、黒斑あり、翎(れい)=羽のこと=尾は黒く、嘴は蒼黒にしていかなる種類より長く、頷(がん)=あごの事=、頬、胸、腹、みな白く、脛(すね)の蒼黒なるものをよんで、嘴長鴫(はしながしぎ)と号く(なづく)・・・」と、あって、この頃は「はしながしぎ」と呼んでいたらしい。
それにしても、自宅近くで「オグロシギ」に出会えたことで、その日一日中、ウキウキしていました・・・。懐かしい想い出です・・・。