「アカガシラサギ」の観察記メモ |
「アカガシラサギ」の冬羽から夏羽への移行観察記
今から6年前のことでした、神奈川県横浜市に南西諸島など暖かい地方に時々やってくる野鳥「アカガシラサギ」がやってきたと、野鳥観察の先輩から教わり初めて見る珍しい野鳥にドキドキしながら出かけました・・・。2003年の3月のことです、田圃を歩いていくと、「冬羽」のアカガシラサギが居ました。未だ寒かったので、辺りは枯れた葦などが倒れていてそこで過ごしていたのでした・・・近隣の人がドジョウなどを放していたようで、それを啄ばんでいました・・・。その頃の「日本野鳥の会」の埼玉支部機関紙に越冬中のこの野鳥のことが掲載されていて、それによりますと、もしかすると「夏羽に移行」する状態が観察できるかもしれない・・・云々とかいてありましたので、期待していたのです。それから約2ヶ月、待ち遠しかったのですが5月連休になり、そろそろ「夏羽」になっているのではないかと、いそいそ電車に乗って出かけました・・・。居ました!「アカガシラサギ」の羽が「冬羽」から、鮮やかな「小豆色の夏羽」に衣替えを始めていたのです・・・見れば、地味な「冬羽」から派手な「夏羽」へと移行中だったのです。同一個体とも思われないような衣装換えでした・・・嬉しいのと、驚きで目頭があつくなってきました・・・その後、南西諸島に出掛けて観察はしましたが、この時の感激に勝るものはありませんでした。私が観察した「夏羽移行中」のアカガシラサギはその後、連休後半に南に向かって旅立っていったと聞きましたが幸せに暮らしているだろうか・・・懐かしい想い出となっています。