2005年12月27日 晴れ。
いつもの野鳥仲間の先輩たちに連れられて、北陸路をひた走ったのは、2002年5月10日のことだった。2日後の5月12日に「ハイタカ」を初めて観察して喜んでいたのですが、この時には観察重点で、写真は撮りませんでした・・・。再び、訪れたのは、1年後の2003年5月21日だった・・・しかしなかなかハイタカは現れず、帰る日の早朝、25日になって未だ朝露に羽が乾ききっていない「ハイタカ」を見つけたのです。ハトよりもやや大きめの「タカ」で、湾曲した枝に止まっていました。「目」の上の眉斑がハッキリしていてハイタカの識別点が良くわかります。その美しさは、私にとって強烈な印象を与えてくれました・・・。遠くから、ジッと動かずに三脚を立ててカメラをセットしてパチリとしたのが下の写真です。
嬉しさで飛び上がってしまうほどの興奮だったことを覚えています・・・。
2003-5-25 樹の枝に止まった「ハイタカ」石川県
「大言海」にタカについて、こんな記載があるがどうも、納得していません・・・曰く、「タカは高つ鳥の義で、高く飛び上がる意」とある。しかし、ワシ・タカ・ハヤブサなど全て、空高く舞い上がって飛ぶので、「大言海」のいう説明では、なんとなく納得しかねるのだけれども、どうであろうか・・・。「動物名の由来」と言う書物に、「タカ」として、・・・タカの古名は、「クチ」というが、これは、タカの嘴が鋭く尖り、そこから、タカのことを「クチ」と言った・・・とあるので、今日の「ハイタカ」も他のタカ類と同じように古代の人々にも「クチ」と呼ばれていたのだろうと、旧き良き時代を偲んで一人ロマンにふけっています。分類ではハヤブサもタカの仲間ですが、ついでに言うと、「ハヤブサ」は、「速翼(はやばね)」が転じたものだといいます。これは、「タカ」の中でもものすごく速く飛ぶので付けられたとか言われています。