「オジロワシ」は、鷲の「クイーン(女王)」かな・・・ |
オオワシと並んで、冬鳥の風物詩となっている「オジロワシ」ですが、普段は極寒のロシア沿海州、樺太、カムチャッカ半島北部などからロシア中北部、はては、紛争の絶えないロシア西部まで広く棲息している野鳥で、日本には「冬鳥」としてやってくるようです。しかし、一部は日本で繁殖し、1992年には石狩管内でも繁殖したといいますから、馴染みのある猛禽なのでしょう・・・。「オオワシ」も「オジロワシ」も同じ、Haliaeetus(ハリアエトゥス)属に分類されていて、ギリシャ語では、ハルス(海)と、アエトス(鷲=ワシ)という意味から属名になったようです。道東の観察では、北海道の海が未だ流氷に被われている3月下旬から4月上旬に「オジロワシ」は、1個から3個の卵を産んで1ヶ月チョット掛かって孵化し、オスやメスの愛情を受けて、9月中旬ごろに、ひとり立ちしていくそうです・・・。「オジロワシ」の主食は、河川、海、湖沼などに棲む「魚」や「水鳥」などを食べているそうですが、数少ない私の北海道探鳥旅行では、「魚」を捕っていました。2002年の暮れ、12月上旬でした、野鳥観察のベテランに連れていってもらった野鳥観察のときです、車を走らせていると河原の中で「オジロワシ」が「鮭(さけ)」を捕まえて食べているところに遭遇したのです・・・。飛翔姿とか樹の枝に止まったところは、それまでにも観察できていたのですが、このー時には、その光景にビックリして興奮してしまいました・・・。
2002-12-2 鮭を捕らえた「オジロワシ」
尻尾の「真っ白」な尾が鮮やかでとても優雅に感じ、私は、「鷲のクイーン」という称号を与えてしばらく見とれていました。