「トビモンアツバ」 |
今日の掲載種は、鱗翅類の=ヤガ科=「トビモンアツバ」という地味な蛾です。
主に初夏の6月ごろから、秋の10月ごろまで観察されるようです。
翅を広げても25mmぐらいしかありません、北海道を除いて、本州以南・四国・九州・沖縄に分布しているようです。
島嶼では、小笠原・対馬・大東島にも生息しているらしい。
海外では、台湾・インドにも生息域があるというから、暖かい地方が好きなのかもしれません。
2016-7-26 「トビモンアツバ」 埼玉県:狭山市
=カラムシの歴史=
***もともと、「ラミー」(カラムシの事)と言うのは、飛鳥時代・奈良時代のころに「衣料用」として栽培されていたもので、日本では「からむし」「まお」などと呼ばれていました。日本書紀にも衣料として用いられていたことは記されているようです。
中国語では、「苧麻(ちょま)」といわれ、「イラクサ科」の多年草です。大正時代に中国から多量の「苧麻」が輸入され、その時にラミーカミキリが日本に来たのではないかといわれています。
つまり、華やかな色彩のラミーカミキリは「外来種」だったのですね。
日本の農林省が昭和34年に「ラミー増産指導奨励要領」を公布通達し、その頃から「苧麻(ちょま)」を「ラミー」と呼ぶようになったと言います。
マレー半島で生産された「苧麻」を=RAMIと呼び、フランスでは、=RAMIE、そして世界各国に広がって「ラミー」が世界各国の言葉になったようです。