新緑の山で聞く、「ツツドリ」の鳴き声 |
私が、バードウオッチングを始めた頃、目に鮮やかな新緑が山々を彩る頃に遠くから、竹筒を手のひらでたたくような・・・「ポポッポポッポポッ・・・・・・」・・・と言う野鳥の鳴き声が聞こえてきたので、先輩になんと言う鳥なのか尋ねた事があった・・・。
先輩曰く・・・「ツツドリ」だよ!と教えてくれた、その時以来、是非姿を観察してみたいものだと思い続けていた・・・。夏がやってくるころの渡り鳥、「カッコウ科」の野鳥で、このブログに過去に登場した「カッコウ」(2005-11-11掲載)や、「ホトトギス」「ジュウイチ」などと同じ仲間です・・・。
最初に観察したのは、やはり初夏の2001-5-5のことでした。その後、鳴き声はアチコチのフィールドで聞く事はあっても、なかなか画像に撮れなかったのですが、その年の秋に南下する途中で、私のフィールド北本自然観察公園に寄り道してくれたのです、それも、9月30日から10月14日まで、約2週間滞在して楽しませてくれました・・・。
デジカメとフィールドスコープを併用して数カット撮った中の1枚です。
2001-10-14 「ツツドリ」 埼玉県:北本自然観察公園にて
カッコウ科の仲間は、「子育て」を他の鳥に押し付ける事で有名で、いわば「ずる賢い」野鳥なのです、種類によって違いますが、他の野鳥が留守のあいだに「巣」の中にチャッカリ卵を産み付けて後は知らん振りを決め込んでしまうのです。
画像を見た限りでは、とてもそんな風には見えませんね、ところが、自分の「卵」を産卵すると「巣」の中にある本当の「卵」を捨ててしまうそうです・・・恐いですね。
この習性を「托卵(たくらん)」と言って育て親のことを「仮親(かりおや)」と言います。
托卵する相手の野鳥については、遂次、紹介する時にお話しましょう・・・。