「ホソオチョウ」幼生期最後の変態・・・脱皮・前蛹・蛹 |
山梨県産のアゲハチョウ科「ホソオチョウ」の変態も最終章を迎え、感激の変態を観察する事が出来て楽しく、そして嬉しい・・・。
令数は確かなことは判らないけれども、多分3回ぐらいは既に脱皮しているので、今回は4回目の脱皮で、おそらく終令幼虫は「5令」だと思う・・・。
4令時代と比べると、頭のところに付いている「突起」が5令は大きく立派になった・・・。
脱皮する時の様子を見ていると、幼虫の尾端を丹念に吐いた「糸」に引っ掛けて固定し、5令幼虫は体を左右にイヤイヤをしながら、少しづつ前進していくようだ・・・(下の画像を参照)
2005-9-12 終令幼虫への最後の変態 飼育:川越市
脱け出たばかりの幼虫は、やや淡い色をしているが、その内に、黒くなっていった。
下の画像は、前蛹と蛹の姿である。
前蛹は、アゲハチョウ科なので帯糸を腹部に掛ける「帯蛹」になった。画像にも帯糸が見えているが、付近にはシッカリと糸を吐いて「台座」を造り、そこに尾端を固定している。
しかし、中には、あわてものというか、未熟者というか尾端がシッカリ止められなかったり帯糸が切れてしまったりしている蛹も多い・・・。
飼育していて、気が付いたのだが、幼虫の数が観察するたびに減っているような気がする。
ジャコウアゲハの飼育をしてみた時に、幼虫同士の「共食い」現象が起きたが、もしかすると、同属のホソオチョウにも同じような習性があるのかもしれない。
餌の与え方は一日一回だが、「むさぼりくう」という表現がピッタリぐらい良く食べるので、朝見るとウマノスズクサが茎だけになっていたので、餌不足の感じにはなっていた・・・。
最終的に「数」を調べれば解るかも知れない。
2005-9-14 ホソオチョウ「前蛹」と「蛹」・・・画面左が「前蛹」
*ところで、このブログを書いているうちに、やられてしまいました!!!
アカボシゴマダラが「羽化」してしまったんです。ごめんなさい・・・。