黒い色彩・・・=ヒラタハナバエ=一種 |
数年前にアゲハチョウ科・アオスジアゲハの写真を撮影しようと、いつものように自宅近くの渓流地帯を歩いていました・・すると、不意に植物のイラクサの葉陰に小さな=寄生ハエ=が止まっているのに気が付きました。近寄って、その=寄生ハエ=を観察してみると・・・いままで、見たことがないような淡い褐色の翅を持ち、全体が丸っこくて深黒い=ハエ=がいました。観察すると、どうやら寄生ハエの=ヒラタハナバエの仲間=のような感じです。早速、リュックから近接撮影のデジカメを取り出して2枚ほど撮影したら逃げられてしまった・・・。家に帰って、画像をパソコンに取り入れて観察したら・・・全体は確かに丸っこくて黒い色彩が目立ちました、前翅の付け根に・・・=平均痕(へいきんこん)=という後ろ翅が退化して痕跡を残した小さな丸い翅が写っていました、この平均痕は、ヘリコプターの後ろについているジャイロスコープの役目をして、空中の静止状態をコントロールする役目を持っています。
ハエ・アブ・ガガンボ・・・などの仲間は、みんなこのようなコントロール装置を持っています、2枚の翅で飛翔するためには必要な装置なのですね・・・。この写真を見ながらそんな事を考えていました。同定が出来ない昆虫を眺めていると、残念な気持ちがよぎっていきます、どなたか教えてくださると助かります・・・。