落葉低木・・・=ウルシ科=・・・「ヌルデ」 |
この=ウルシ(漆)=に似た植物・・・なんとなく怖くて近づく事ができなかった・・・「北本自然観察公園」に車を駐車して隣にあるモウソウチクの竹やぶなどのやや湿ったところに良く生えています。
今日の=ウルシ科=・・・「ヌルデ」は、そうした水分の多い湿地とか比較的土壌条件の整った場所に生えることが多いようです、しかし、伐採地とか荒地などの撹乱跡地などにいち早く出てくる先駆植物としての性質も持っているらしい、その理由としては、種子の寿命のしたたかさで、土中でなんと20年以上の間ジッとして過ごす事ができると言います。
この落葉小低木「ヌルデ」は、液が有毒成分を持つと言われていますが、反対に有用な部分も持ち合わせていると言う・・・。
「ヌルデ」の虫こぶからタンニンを取り出してそれを=塗料=として使うからだと言います、良く調べてみたら、「ヌルデ」の葉に=付子(ふし)=と呼ばれる虫こぶが出来ます・・・この=虫こぶ=・・・実は、=ヌルデシロアブラムシ=という虫が寄生して作ったボコボコした虫こぶで、普通、このボコボコした虫こぶを=五倍子(ごばいし)=と言って多くの=タンニン=が含まれるといいます。
つまり、「ヌルデ」の=五倍子(ごばいし)=という虫こぶは、=ヌルデシロアブラムシ=が産卵・寄生したもので、「ヌルデ」が拒否反応を起こした一種の=防衛反応=でボコボコした虫こぶになるらしい。
この=虫こぶ=の中に、多くのタンニンが含まれて、皮なめし・染料・インク原料・写真現像液・・・などに使われると言います。
こうした「ヌルデ」のタンニンの使い方は、=有用=な部分でしょうが、有毒成分を持つと言う事であれば、触らないほうが良いかもしれません。
良く「ヌルデ」の葉を見ると、奇数羽状複葉の葉軸に=翼=があるのが判ります、これが重要な識別点です、秋になると美しく紅葉するので、とても綺麗です。
下の写真は、自宅近くの高麗川のコンクリート堤防脇で撮影した「ヌルデ」です。
2012-7-20 =翼=が目立つ「ヌルデ」 埼玉県:坂戸市・高麗川