茎が膨れた・・・「ヒナタイノコズチ」・「ヒカゲイノコズチ」 |
自宅近くでも、公園の日向とか林の下草にこの仲間が生育しています・・・。24倍のルーペをポケットに忍ばせて生えている=イノコズチの仲間=を見てみると、識別点は、穂状に咲いた花序の果穂の一つをルーペで覗きます・・・。
「ヒナタイノコズチ」・・・果穂にある針状の小穂の間の=半透明の付属物=が小さい。0.50mm
「ヒカゲイノコズチ」・・・果穂にある針状の小穂の間の=半透明の付属物=がやや大きい。0.75mm。
生育している環境でも、大体の見当は付きますが、「ヒナタイノコズチ」は、日光が良く当たる林の外周や荒地の近くに多いようです。
反対に「ヒカゲイノコズチ」の方は、半日蔭になったような林の中に生育していることが多いようですが、環境だけでは識別できません。
「ヒナタイノコズチ」の花序は果実が=密にぎっしり詰まり=ます、また、葉の先も普通に尖っています。
反対に、「ヒカゲイノコズチ」では、=花序の付き方が疎になり、まばらな感じ=になります。葉の先端部はより細く、急激に先端が細く尖ります。
このような事前の識別を行うことで、次第に2種の識別が出来るようになってきます。
下の画像は、花穂が=密=になった「ヒナタイノコズチ」、並びに、花穂がやや疎になった「ヒカゲイノコズチ」です。
3枚目の画像を比べると良く判りますが、=花穂=と=葉=を見比べてください・・・。
公園の散歩がより楽しくなってきます、植物の識別は難しいですが、少しづつ調べていくと面白い・・・。
=イノコズチの仲間=の節はやや太くなる事から、=猪の膝=に見立てています、動物や人に=刺(とげ)=で付いて運ばれます、いわゆる=ひっつきむし=の仲間です。
2012-9-7 「ヒナタイノコズチ」 埼玉県:狭山市