=トウダイグサ科=・・・「エノキグサ」 |
一昨日、田圃を歩いたら、「エノキグサ」がありました。
昔、街道筋の旅人たちは、徒歩でゆっくり歩いて旅を続けました、その時に、街道の脇に日除けのための大きな樹が植えてありました、当時の版画や絵を描いた本などを見ると、旅人が大きな樹の下で休憩している図がいくつもみられます。
その頃は、=里程を示すために、1里ごとに大きな樹があり=その樹が樹木の=エノキ=だったことがわかります。
今日の掲載種は、この大きな樹・・・エノキの樹に葉が大変良く似ていることから、種名を考えた人が、この草に「エノキグサ」の名をつけました。
写真の頂には、雄花の穂が出ていますが、茎の中間からは、やや小さい=総苞=があって、黄色っぽい筋があり、そこに雌花があります。
その=総苞=の様子が、田植えの時期に早乙女が被る=編み笠=の形をしていた事から、この「エノキグサ」の別名を・・・「アミガサソウ」といいました。
標準和名の「エノキグサ」よりも、別名の「編み笠草(あみがさそう)」の方が名前にロマンが感じられるとおもうのですが、どうなんでしょう・・・。
この「エノキグサ」も田圃の頭を垂れた=イネ=の脇役として、あぜ道に咲いていました、健気でした。