=ヒユ科=・・・「ノゲイトウ」 |
今から3年前の事です、家内と一緒に群馬県の=ぐんま昆虫の森=という施設に行った事があります。多摩動物公園の昆虫館の責任者だった矢野 稔さんが、ここの新しい施設の責任者として赴任されたということもあり、一度、訪ねてみようと思ったのです。
矢野 稔 館長は、多摩動物公園にいたときに、=バッタの集合性による色彩変化=などを調べたことも知っていました、また、小生が所属している=日本鱗翅学会=の会員であることも近親感を持っていたのかも知れませんでした。
さすがに、この施設の建物や周りの環境など、目を見張るものが沢山ありました・・・この時に昆虫館の温室に咲くピンク色の綺麗な花・・・「ノゲイトウ」に南国のチョウの代表・・・「スジグロカバマダラ」が吸蜜にやってきました、このときまで、「ノゲイトウ」という花は知りませんでした。
この他の=マダラチョウの仲間=も集まっていたことも、少し驚かされました・・・この「ノゲイトウ」は、中東のインド原産の種で、日本にある「鶏頭(けいとう)」の原種であると言われています、日本では中部地方以西から南西諸島に多く自生しており、いわば、帰化種ということになります。
中国やインドではこの「ノゲイトウ」の若葉を食用にすると言うし、また、薬効も広く知られていて=止血剤=としての効能があるといいます。
奈良時代の後期に中国から朝鮮半島経由で日本に持ち込まれたと言うのが定説になっているようです。しかし、なかなか綺麗な花でした・・・。
双方の美を引き出しあって綺麗ですね!