=ユキノシタ科=・・・「チダケサシ」 |
丘陵地から山地の湿地の多い環境に自生する「チダケサシ」・・・自宅近くの湿地帯で観察できるとは思っていませんでした。6月下旬の事です、歩いていたら池端の湿った環境にこの「チダケサシ」が咲いていました。
秋の頃から発生する=ベニタケ科=チチタケ・・・採取したり触ったり、他物と擦れたりすると白色の乳液が出ます、そのためにこの=茸(きのこ)=を見た人が、「チダケサシ」の茎を見て、その茎に=チチタケ=を刺したら他物に触れないだろうと考えたのも無理はありません。多分、種名を考え付いた人がこのように考えて、この草花のことを・・・チチタケを刺して持ち歩く→チチタケを刺す→チチタケ刺し→チチタケサシ→「チダケサシ」・・・となったというのが定説になっています。
しかし、良く考えてみると、=ベニタケ科・チチタケ=が発生する自然環境と、「チダケサシ」が開花している環境とはかなり離れている事から、実際に行われた=茸狩り=の行動とは違い、種名を考えた人の想像かもしれません。
それにしても、なかなか綺麗な花でした・・・。花弁の中の雄しべの花粉が赤いために遠くから見ると、すこし、ピンク色に見えます。