昼行性の蛾・・・「ギンツバメ」 |
=蛾=にも昼間・太陽の出ている時に活発に行動する仲間がいます、この=ツバメガ科・ギンツバメ亜科=に属する「ギンツバメ」も、そういった仲間の一つです。
=蛾=が昼間に活動すると言う事は、それだけ野鳥などの=外敵=の目にさらされる事になります、しかし、この「ギンツバメ」の食草にその原因がありそうです・・・。
「ギンツバメ」の食草は、毒性のある=ガガイモ科=の植物に幼虫が依存していると言う特殊な身体構造にありそうです・・・丁度、チョウのマダラチョウ科の仲間が、毒性のある=トウワタ=を摂食するのに大変良く似ています。生態図鑑で見たことがあるのですが、経験の浅い野鳥が、マダラチョウの仲間を食べると、トウワタに含まれる=毒=に当たって二度とそれに似た種類のチョウを食べなくなると言うのです。
「ギンツバメ」もそれに似た行動があるのかもしれません・・・。
=ガガイモ=の仲間の植物は、葉を傷付けると、そこから=乳白色の液体=を出すのですが、その中に毒性成分が含まれています。
野鳥も昼行性の生物ですから「ギンツバメ」もそれらの=日中行動=にあわせたのでしょう、おまけにグリーンの葉に外敵から目立つ=白色=は狙われそうな色彩ですから、むしろわざわざ外敵に身を晒しているのでしょう、なかなか面白いです。
「ギンツバメ」の幼虫の食性を調べたら・・・全て毒性のある=ガガイモ科=でした。
「ガガイモ」・「オオカモメズル」・「コカモメズル」・「トキワカモメズル」・「ナンゴクカモメズル」・・・なんとなく納得してしまいました・・・。
2009-8-18 アズマネザサ葉表に静止した「ギンツバメ」
埼玉県:「北本自然観察公園」
*ギンツバメ Acropteris iphiata (Guenee, 1857)
参考:「ギンツバメ」?と思われる=卵= ・・・葉は、=ガガイモ=
2011-9-27 埼玉県:北本市・「北本自然観察公園」