「ヤブツバキ」 |
「続日本書紀」の書かれた西暦777年に、お隣の中国の古い国:渤海国から勅使がやってきた事があったそうです、その帰国に際して、当時の=椿油=を所望されて献上したという記録があります。
このように、=ツバキ(椿)=の油がその当時から使われていたようですが、=椿油=を搾ったのが、「ヤブツバキ」の実であると言われています。
自宅周辺では、木枯らしが吹きすさぶようになるころ、「ヤブツバキ」の実が散見されます。
2010-11-5 「ヤブツバキ」 実 埼玉県:比企郡嵐山町
さらに、寒さが厳しくなってくると、これらのチョウたちは、常緑の「ヤブツバキ」の葉裏や葉陰で越冬します。
いつも散歩に行く、「北本自然観察公園」では、「ウラギンシジミ」が厚みのある「ヤブツバキ」の葉裏に静止しますが、ルーペで良く観察してみると・・・「ヤブツバキ」の厚みのある葉に脚の先端部にある=跗節=の爪をシッカリ引っ掛けて風雨に耐えているのが解ります。この「ヤブツバキ」から採取された=ツバキ油=は、昔は灯明の明かりを灯したり、婦女子の=鬢付け油=として利用されたり、食用油、薬用などかなり広く利用されたといいます。
2010-11-5 「ヤブツバキ」 種 埼玉県:比企郡嵐山町