シソ科・ナギナタコウジュ属・・・「ナギナタコウジュ」 |
2003年の秋・・・山梨県に=ツマジロウラジャノメ=の撮影に行きました・・・このツマジロウラジャノメ・・・天気が良いとなかなか静止してくれませんが、空が曇ってきたり、薄暮の頃には活発に活動します。今にも、雨が降りそうな空を見上げながら・・・山道を登っていきました・・・。すると、どこからともなく不意に=ツマジロウラジャノメ=がやってきました・・・目で追っていると、崖の縁に咲いている薄紫色の花に止まって吸蜜しはじめました・・・急いでリュックから当時使っていた、ニコンのカメラを取り出して撮影しました・・・その時の=花=が・・・「ナギナタコウジュ」でした・・・。日本の古来の戦闘用の武器に=薙刀(なぎなた)=というのがあります、長い柄の先にややカーブした刃物が付いている武器です・・・平安時代末期に開発された武器で、長い柄があるために相手に近寄らずに攻撃出来るメリットがあるので、平安時代の寺院の守備軍・・・=僧兵(そうへい)=が好んで用いたと言います。
=薙刀(なぎなた)=で有名なのが、・・・=牛若丸と弁慶=・・・京都:五条の橋の上での戦いでしょう・・・弁慶の薙刀をかわして、ヒラリ、ヒラリと飛び回る牛若丸の物語・・・小さい頃、その絵本を見て凄いな・・・といつもおもっていました。
この「ナギナタコウジュ」の花穂が花柄を中心に片側に偏って咲く様子を・・・=ナギナタ(薙刀)=に見立てたと言います。
「ナギナタコウジュ」の花の香りが強いので、=ツマジロウラジャノメ=がやってきたのかもしれません、この写真を見ると、懐かしくなります・・・。「ナギナタコウジュ」の画像は、その後5年ほど経ってから撮影したものです。
2008-9-9 山地に咲く「ナギナタコウジュ」 山梨県
いつか、「蝶と花」とかで単行本を期待します。