「ヤママユ」 本州以南・屋久島以北亜種 |
フィールドを歩いていると、冬枯れの立ち木の中に薄グリーンの綺麗な色彩の=まゆ=がぶら下がって、寒そうに揺れているのをみかけます・・・この主が「ヤママユ」です。昨日、自宅から3-40分ほどの渓流地帯のトイレの窓枠にいた「ヤママユ」を見つけました。この「ヤママユ」・・・=高級天蚕糸=・・・つまり高級絹織物の原料になることで、昔から有名です・・・。「ヤママユの歴史」や「ヤママユの天蚕糸」の話については、このブログ、2007-9-22の記事で書きました。
前回も書きましたが、この「ヤママユ」・・・翅の色彩に黄色い個体や赤褐色の個体があることを述べました、この色彩については、=翅鱗の構造の仕組み=が関係していることを既に述べましたが、実は、この「ヤママユ」の翅の表面を覆っている=翅の鱗粉が二重に重なっているような・・・二重構造・・・=になっているために、色んな色彩の「ヤママユ」が出来るというのです。つまり、・・・黄色の鱗粉に重なって赤褐色の鱗粉があるため・・・に時間が経過すると赤褐色の鱗粉が落ちてしまい、黄色い鱗粉が目立つようになるので、いわゆる=黄色型=と=褐色型=が出るというのです。
そういわれてみると、なるほど・・・と納得してしまいます・・・。
2009-9-21 「ヤママユ」