高層湿原の=トンボ=・・・「ムツアカネ」 |
「北本自然観察公園」の責任者:高野 徹 学芸員から教わった長野県:北八ヶ岳の高層湿原に出掛けて、念願だった「ムツアカネ」の観察ができました・・・。
濃霧と霧雨に悩まされながらも、現地での僅か30分の薄日が効を奏して、無事に「ムツアカネ」雄・雌・交尾を観察できました・・・とても、嬉しかったです・・・。八千穂村・白駒池
秋になると巷で言う=赤とんぼ=が沢山見られるようになりますが、分類では、=アカトンボ属、またはアカネ属=・・・Sympetrum属・・・という仲間に分類される「ムツアカネ」・・・山岳地の標高の高い湿地に棲息しています。
=アキアカネ=や=ナツアカネ=に比較するとやや小型で暫く観察しているとすぐに「・・・アッ!これは、ムツアカネ!・・・」と識別できるようになります・・・それほど可愛らしいアカトンボです。
和名:「ムツアカネ」・・・というのは、本州の最北端地域:「陸奥(むつ)」に由来するもので、そのような、寒冷・冷涼な地域に棲息するアカネ属のトンボという意味になっています。また、種名(小種名のこと):danae というのは、ギリシャ神話の女神の名前から付けられたといいます。
*オリンポスの王:ゼウスには正妻:ヘラがいたのですが、そのほかに15人の妻が居ました。その中の一人がダナエ女神です。